とがったいわ

<   2010年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧

山のあなた

5日間の三笠市新幌内小学校での滞在制作も終わりました。
子どもたちの絵や造形の活動からいくつかの示唆や思い出すべき原点のようなものをみせてもらった気がします。子どもの絵を手放しに「素晴らしい、子どもこそは真の芸術家」というのには少し疑問を持っていて、子どもの絵でも本人が集中して取り組んでいるものと、いまいち乗り切れなかったものはやはり違い、観ていると何となく感じるものはあります。
ただ、人間の営みの一番源泉にあるものが子どもの造形活動や遊びの底にあることは事実だと思います。

5、6年生の学級に担任の先生がカールブッセの『山のあなた』の詩を貼っていました。朝の会で詩の時間があり、群読したりするそうです。



山のあなた  

カール・ブッセ作  上田敏訳 『海潮音』より

山のあなたの空遠く
「幸さいはひ」住むと人のいふ。
噫ああ、われひとと尋とめゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸さいはひ」住むと人のいふ。


Über den Bergen
                Karl Busse

Über den Bergen weit zu wandern      
Sagen die Leute, wohnt das Glück.      
Ach, und ich ging im Schwarme der andern, 
kam mit verweinten Augen zurück.
Über den Bergen weti weti drüben,
Sagen die Leute, wohnt das Glück.
[PR]
by pointed-rock | 2010-08-14 14:38 | 雑記

三笠新幌内小学校・三つ子山

今週の月曜日,8月9日から三笠にある新幌内小学校で教室をかりて滞在制作をしています。
『岩ビーノ(がんびーの)』というプロジェクト名を新幌内小学校の教頭先生がつけてくれました。

大きな刷毛や細い筆や金や銀の絵の具に子どもたちは結構興奮していたみたいで,「何を描くか」とかはもちろんのこと、「この新しい道具たちをどう駆使するか」がかなり強い絵づくりで,なかなか,かなり面白かったです。
結構短時間で大胆に描いてる絵が多く,かなり絵として格好いい絵、「良い絵」ばかりだったのですが,こういうのを図工の時間に描いて出すと、「もっと書き込んだ方が良い」とか「そんなにすぐおわったのか?」とか言われちゃうのかもなー・・・
とか思いながら観ていました。
デッサンが出来るとか緻密に描けるとかが絵を描ける,描けないとイコールになってしまったり、
絵を発達を計るための尺度として扱う面が、学校では強いのかなー。

私は、そんな子どもたちが絵を描いてる横で、山の絵を描いてます。
そんな私に気を使ってくれているのか?それとも生活の中で山を観る機会が多いからなのか、
今日来た3人の男の子たちもそれぞれ山の絵を描いてくれました。

でもなぜか今日来た子どもたち,三つ山の重なった形の『三つ子山』をかきます。
私が恵庭岳の絵を描き始めると,「富士山みたい」といって、富士山を描いてくれました。
おもしろかったので、私は三つ子山の絵も描くことにしました。
ちょっと三という数字には今回の三笠行きと縁があるようです。なんだか「とがったいわ」の絵をかくことはある種の占いにも似ているような気がします。
それに三つ子山はバスキアの描く王冠みたいで、なんだかそういうところも場所や状況とあいまって面白い。

もしかして三つ子形に山が見える場所があるのかなーと思い,
教頭先生に「どうしてみんな三つ子山の絵を描くんですか?」と尋ねると
「この辺には独立峰がないから連なった山を三つ山を描くことであらわそうとしているんじゃないかなー」という答えでした。

昨日の活動の様子を『岩ビーノ』のブログにまとめました。今日のことも近々アップ予定です。

http://ganbino.exblog.jp/
[PR]
by pointed-rock | 2010-08-10 20:59 | 雑記