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とがったいわ

第七の散歩

『植物の構造は、それ自身で注目するに値しうると、人々は考えていない。
貝殻を学者然と整理することで一生を過す人 、その言いぐさによれば、
人が植物学に効用に関する研究を結びつけないかぎり、それは無用の研究だとして、植物学を軽蔑するのである。
(中略)
花の咲きみだれた野に立って、その花々をあれこれと調査していてみたまえ。それを見るほどの人々は、君を外科医の助手にまちがえて、子どもの疥癬や,大人の皮癬や,馬の鼻疽病をなおす草をたずねることであろう。』

(ルソー『孤独な散歩者の夢想』 第七の散歩 より)

ともかくルソーの文章はちょっと卑屈な感じもしてよみにくいのだけれど、 
共感するところは多い。

名声や、誰かに何かを教えることだけのための研究を嫌ったルソーの生き方に憧れる。
功名を狙う気持ちは自分で思うよりも、みえ透いている。
嘘をつきとおして本当にするか、そんな危ない場所からはおさらばするかのどちらかだ。
といいつつ、どちらにもなりきれず、今日も不格好にひっかかっている。
ああ。

腹がいたい。
by pointed-rock | 2011-04-27 22:59 | 雑記